改善計画 beta
意味と仕組み

Power BIはなぜ、業務改善の起点になり得るのか?

石山祐己
#Power BI#業務改善#データ可視化#DAX#意味設計
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「BIツールって、見た目がキレイなだけじゃないの?」
そう思っていた時期が、私にもありました。
でも実際にPower BIを業務に導入したとき、**「これは思考を変える道具だ」**という衝撃を受けたのです。

データを「整える」ことは、意思決定を整えること

Power BIの強みは、データの接続・変換・統合にあります。
Excel、CSV、SQL、クラウドサービス──あらゆるソースからデータを取り込み、Power Queryによって変換のプロセスを完全に自動化できます。
これは、毎月同じ作業を繰り返していた経理担当者や、報告資料を作っていた管理職にとって、まさに「解放」の一歩です。

DAXがもたらす「意味ある数字」

もう一つの武器が**DAX(Data Analysis Expressions)**です。
単なる合計や平均ではなく、「前年同月比」「構成比」「進捗率」など、業務で必要な“意味ある指標”を定義し、それを使い回せること。
関数を覚えるのではなく、問いを定義する力が、Power BIでは育ちます。

「問いを立てる力」が可視化される世界

Power BIが他のツールと違うのは、視覚化の速さとインタラクションの強さです。
ドリルダウン、スライサー、クロスフィルター──クリックひとつで問いに対する答えが現れる。
これは、現場と経営が同じデータを“考えるために”見る文化をつくります。

「作ること」より「考えること」に時間を使う

Excel職人としての時間は、もう終わりにしませんか?
Power BIは、報告書を作るためではなく、判断を変えるためにあるのです。
数式を調整するより、「何を見ればいいか」「どんな行動が生まれるか」を語り合える場を、作ってくれます。

まとめ

Power BIは単なる分析ツールではありません。
それは、組織が“考える力”を取り戻すための再設計の装置です。
表ではなく構造を、数字ではなく意味を。
業務改善の出発点は、きっとそこにあります。

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