業務と数字の設計を試す

工数の定義で、見え方が変わる。

同じ「実績工数」でも、再製作を含めるか、比較する工程の基準がそろっているかで意味は変わります。三つの架空例を切り替え、数字の出し方を追ってみてください。

架空データで試す

工数の定義で、比較の意味はどう変わるか

単位はすべて時間です。例を切り替えると、工程表、比較図、説明が同時に変わります。入力内容の保存や外部送信は行いません。

比較する例を選ぶ

対象

受注 A-104

架空部品 A10

基準工数

10.0時間

累計実績工数

10.0時間

初回 10.0時間 + 再製作 0.0時間

通常の工程別工数
工程基準工数初回実績再製作実績累計実績
加工6.0時間5.5時間0.0時間5.5時間
検査4.0時間4.5時間0.0時間4.5時間

同じ対象範囲で比べる

基準工数10.0時間
基準
累計実績工数10.0時間
初回
  • 初回実績
  • 再製作実績

実績/基準

100.0%

10.0時間 ÷ 10.0時間 × 100

この表示から確認できること

必要な工程の基準がそろっているため、同じ範囲の累計実績と比較できます。

次の問い:見積りの前提を見直すなら、工程別の差と、その差が一時的か継続的かを確かめます。

このデモで採用した比較規則

これは工数を考えるための一つの設計例であり、すべての会社に共通する唯一の正解ではありません。何を判断したいか、どの工程を対象にするかを先に決めます。

累計実績は手戻りを隠さない

累計実績工数 = 初回実績工数 + 再製作実績工数。再製作の実績は足しますが、比較用の基準工数は再製作のたびに増やしません。

基準不足なら比率を出さない

必要な工程の基準が一つでも未設定、または基準合計が0時間なら、受注全体の「実績/基準」は算出しません。未設定を0時間に置き換えないためです。

代表例を静的に確認する

JavaScriptを利用しない場合も、再製作ありの例は次のように計算できます。単位はすべて時間です。

再製作ありの代表例
工程基準初回実績再製作実績累計実績
加工6.06.01.57.5
検査4.04.00.54.5
合計10.010.02.012.0

実績/基準 = 12.0 ÷ 10.0 × 100 = 120.0%

数字を出す前に、業務の前提をそろえる。

対応する記事では、見積りの見直しと手戻りの把握に必要なデータ設計を解説しています。自社の工数・原価・生産データを整理したい場合は、支援内容と相談方法もご覧ください。