本文へ移動
実装と知見

AEO・AIOとは?SEOとの違いと、企業サイトの 改善方法

#AEO#SEO#AI活用#ウェブ運用

企業サイトの説明を、対象、対応範囲、料金条件、根拠の四つから具体化し、ページとAIの回答を照合する流れ

AEOはAnswer Engine Optimization(回答エンジン最適化)の略です。検索やAIが利用者の質問に答える場面で、自社サイトの情報が理解され、回答の根拠として参照されることを意識して整える取り組みを指します。

企業サイトで着手しやすいのはサービスと製品の説明です。「何を依頼できるか」「いくらかかるか」「どの条件で利用できるか」に、本文から答えられるようにします。説明を具体化し、情報の食い違いを直し、修正後に何が読み取れるかを確かめます。

AEO・AIO・GEOとSEOの関係

AI検索への対応では、AEOのほかにAIOやGEOという呼び方も使われます。AIOをAI Optimizationの意味で使う場合、AEO・GEOと目的や主な作業が重なります。呼び名ごとに別の対策を一式そろえるという区分ではありません。

呼び方 意味と、着目する場面
SEO Search Engine Optimization。検索エンジンがページを見つけ、理解し、検索する人へ届ける
AEO Answer Engine Optimization。利用者の質問への回答に、情報が適切に使われる
AIO AI Optimization。AIによる情報の発見・理解・参照を意識して整える
GEO Generative Engine Optimization。生成AIの回答の中で、情報や参照先として取り上げられる

例えば、Adobeの公式資料(新しいタブで開きます)は、AEO・AIO・GEOを、AIの回答の中で情報を発見・参照できるようにする取り組みの呼称として併記しています。

Googleの公式ガイド(新しいタブで開きます)は、生成AI検索への対応もSEOの取り組みとして捉えています。GoogleのAIによる概要やAIモードに向けて、AI専用の文章形式や特別な構造化データを追加する必要はないと説明しています。

企業サイトでは、対象にする検索・AIサービス、答えたい顧客の問い、公開する情報、確認する指標を決めることが先です。AEO・AIO・GEOのどの名前を使う場合も、本文・根拠・取得条件を整えるという実務の基本は共通します。

AIOが「AI Overviews」を指す場合

AIOは、GoogleのAI Overviewsを略す表記としても使われます。例えば、AhrefsのAI Overviewsに関する調査(新しいタブで開きます)では、この意味でAIOと表記しています。

AI Overviewsの日本語名は「AIによる概要」です。Google検索が情報をまとめて表示する機能を指します。こちらは最適化という取り組みの名前ではなく、情報が表示される機能の名前です。GoogleによるAI機能の説明(新しいタブで開きます)

「AIO対策」「AIOでの表示」という説明を見る際は、AI向け最適化全般なのか、GoogleのAIによる概要への対応なのかを確かめます。本記事では、取り組みをAEO、Googleの機能を「AIによる概要」と呼び、対象を明確にして説明します。

最初に直すページと、答える問い

最初は主なサービスか製品のページを一つ選びます。会社紹介全体を長くするより、そのページを読んだ人が依頼・利用を判断できるかを点検します。

例えば、法人向けの清掃サービスを探す人なら、次のような問いが考えられます。

  • 事務所の床の定期清掃を頼めるか。エアコンの内部洗浄も含まれるか。
  • 営業時間中に作業するのか。時間帯は相談できるか。
  • 料金は何で決まるか。見積りに何を伝えればよいか。

検索語を見出しへ繰り返し入れる前に、こうした問いへの回答が本文にあるかを確かめます。社内では当然でも、ページに書いていない条件は読者へ伝わりません。

サービス説明の修正例

以下は説明のために独立して作った架空の定期清掃サービスです。実在の会社や当社の支援事例、AIへの引用効果を示すものではありません。

修正前の説明

経験豊富なスタッフが、お客様の環境に合わせた最適な清掃をご提案します。幅広いニーズに柔軟に対応し、快適な空間づくりをお手伝いします。料金はお問い合わせください。

この文章では、対象の施設、清掃する箇所、料金を決める条件が分かりません。「エアコンも頼めるか」と聞かれても、ページの情報だけでは判断できない状態です。

修正後の説明

事務所・店舗の床と共用部の定期清掃を行います。清掃する箇所と頻度は、施設の利用状況を確認して決めます。エアコンの内部洗浄や高所での作業は、定期清掃に含めず、別途対応できるか確認します。

料金は、床面積、清掃する箇所、希望する頻度、作業時間帯を確認して見積もります。相談時には、この四つを分かる範囲でお知らせください。作業時間帯は、施設を利用する方への影響も含めて調整します。

「最適」「柔軟」という評価を、読者が照合できる内容へ置き換えました。この例では、架空のサービスに設定した条件を書いています。実際の改稿では提供する部門に条件を確認してから掲載します。

直す箇所 ページに書く内容
「幅広く対応」 対象の施設・業務・利用者と、依頼できること
「柔軟に対応」 相談して決める項目と、対応に条件がある項目
「料金は問い合わせ」 金額を決める条件、見積りに必要な情報、別途費用になる範囲
「詳しくは資料へ」 判断に必要な要点を本文に置き、詳しい仕様や資料へリンクする

価格を一律に決められないサービスでも、何を確認して見積もるかは説明できます。参考価格を載せる場合は、対象範囲、税の扱い、追加費用の条件を近くに置き、条件付きの価格だと読める形にします。

条件と根拠を、ページの中で確かめられるようにする

料金・対応範囲と、その条件を近くに置く

料金だけを大きく載せ、対象外の作業を離れたページへ隠すと、読者は条件を見落としやすくなります。要点と条件は同じ節にまとめ、詳細が必要なら、その直後から参照できるようにします。

先ほどの例なら、「定期清掃」の説明の近くに、エアコン内部洗浄は含まれないことを書きます。よくある質問にも載せる場合は、サービス本文と同じ条件にします。FAQを増やすこと自体を目的にせず、実際に判断が分かれる問いを補います。

正しい条件を更新するページを決める

サービスページ、料金ページ、古い記事、ダウンロード資料で条件が食い違っていないかを調べます。例えば、サービスページでは個別見積りなのに、古い記事には終了した定額プランが残っているなら、古い記事にも終了の案内と現在の条件へのリンクを置きます。

同じ全文を各所へコピーするより、最新の条件を管理するページを決め、他のページには短い要約とリンクを置く方法があります。更新担当者も決め、サービスの変更時に関連ページと資料を確認します。

主張に合う根拠を添える

製品の機能なら仕様や操作例、技術の説明なら公式資料、検証結果なら条件と方法を示します。架空の説明図を導入実績のように見せたり、画面が動くことを業務上の効果へ読み替えたりしません。

会社・著者・説明の責任者が分かる情報も用意します。Googleも出典や著者の背景を確認できることを、コンテンツの信頼性を点検する観点として挙げています。有用で信頼できるコンテンツの作成(新しいタブで開きます)

本文を読み取れる状態にする

説明を書き直したら、公開ページで情報を取得できるかを確認します。一つのページを点検する際には、次の箇所を確認します。

確認すること 問題があった場合の直し方
重要な説明が画像の中にしかない 対象、機能、料金条件などをHTMLの本文にも書く。画像は図や写真で理解を助ける役割にする
料金や条件を読むのにログインが必要 一般公開する情報を決め、依頼判断に必要な範囲を公開ページへ移す
メニューや関連記事から到達できない 内容が分かるリンク名で、関連するページから案内する
本文と構造化データの内容が違う 会社名、サービス名、著者などを本文と照合し、両方を同じ提供内容に直す

構造化データはページの情報を一定の形式で伝える記述です。本文の代わりに宣伝文や別の提供条件を入れず、画面で読める内容と対応させます。Googleの構造化データの説明(新しいタブで開きます)

GoogleのAI機能では、検索に登録され、スニペットを表示できるページであることが前提です。robots.txt、noindex、canonical、配信側の制限を確認し、公開したいページの取得を妨げていないかを調べます。設定を確認したことと、検索への登録・AIへの掲載は別に確かめます。GoogleのAI機能とウェブサイト(新しいタブで開きます)

Search Consoleでは、生成AI機能への表示を許可する設定も確認します。対象のドメインと公開方針を照合し、意図して対象外にしているページの設定は保ちます。Googleの生成AI検索ガイドにある表示条件(新しいタブで開きます)

ChatGPTの検索については、OpenAIがOAI-SearchBotを案内しています。学習用のGPTBotとは役割も設定も別です。検索での発見を目的に、学習用を含むすべてのアクセス許可を一括で変える必要はありません。OpenAIのクローラーの説明(新しいタブで開きます)

GSCのURL検査で、修正したページを確認する

Google Search Console(GSC)は、Google検索での取得・登録状況を確認する管理ツールです。Google検索のAI機能ではインデックス登録が前提になるため、公開した重要ページについて、GoogleがどのURLと本文を認識しているかを確認します。Google以外の検索・AIサービスには、それぞれの取得条件が適用されます。

登録済みの情報と、現在の公開ページを読み分ける

対象ドメインのプロパティを開き、URL検査の欄へ公開ページの完全なURLを入力します。HTTPとHTTPS、転送前と転送後などを取り違えず、実際に案内したいURLを調べます。

最初の結果はGoogleが保持している登録情報です。登録状況、前回のクロール日時、Googleが選択した正規URLを確認します。正規URLは、同じ内容のページが複数ある場合に、Googleが代表として扱うURLです。

次に「公開URLをテスト」で、現在のページを取得できるかを確認します。テスト結果のHTMLでも、修正したサービスの対象・料金条件が読み取れるかを見ます。「登録できる」というテスト結果と、「登録されている」という状態は別です。ライブテストでは正規URLの選択など、登録時のすべての判断まで確かめられません。GoogleのURL検査ツールの説明(新しいタブで開きます)

結果に応じて、直す箇所を選ぶ

検査で分かったこと 次に確認・修正すること
取得時にエラーが出る 対象URLの応答と、サーバー・配信側の制限を調べる。公開したいページへ正常に到達できる状態に直す
noindexや取得制限がある 公開方針と照合する。検索対象にするページに意図せず付いていた設定だけを修正する
別のURLが正規URLとして選ばれている ページの重複、canonical、転送、内部リンクとサイトマップのURLを照合し、案内するURLをそろえる
取得できるが、登録されていない 登録されない理由を確認する。近い既存ページとの役割や、そのページ固有の情報、関連ページからのリンクを点検する

ブラウザでページが表示できたことや、ライブテストの成功だけを理由に、本文を直す必要がないとは判断しません。例えば、同じサービスの説明を複数のURLへ分けているなら、代表のページへ情報を集める判断も必要です。

修正後に登録を依頼し、再取得を確認する

少数の重要ページを新規公開・修正した場合は、URL検査から「インデックス登録をリクエスト」を使えます。受付後はクロール日時と登録状況を再確認します。同じURLへ何度もリクエストしても、クロールが速くなるわけではありません。Googleの再クロール依頼の説明(新しいタブで開きます)

サイトマップにも公開する正規URLを載せ、GSCで送信・取得状況を確認します。XMLサイトマップのlastmodは、本文などを実質的に更新した日時に合わせます。全ページの日付だけを一律に進める運用は避けます。Googleのサイトマップ作成・送信の説明(新しいタブで開きます)

登録を依頼したこと、登録されたこと、AIの回答で参照されたことを順に確認します。GSCのURL検査で前二つを調べ、AIへの表示は後述の回答やパフォーマンスレポートで確認します。

修正後のページとAIの回答を照合する

まず人がページを読み、対象・料金条件・対象外の範囲を説明できるかを確かめます。その後、AIで確認する場合は、確認したいことに応じて方法を分けます。

指定したページから、条件を読み取れるか

公開ページのURLを指定し、内容を確認できるAIに問いかけます。先ほどの架空例なら、「このページに書かれた定期清掃の対象と、見積りに必要な情報を、参照箇所とともに挙げてください」のような問いです。

回答とページを照合し、対象外の作業を含めていないか、見積り条件を落としていないか、書かれていない実績や保証を加えていないかを見ます。ページを取得できていない回答は、本文を正しく理解できた結果として数えません。

URLを教えて得た回答は、そのページの読み取りの確認です。検索で自社が見つかることや、他社との比較で選ばれることまで確かめた結果にはしません。

URLを指定せず、検索の中で見つかるか

検索機能を使い、想定する顧客の問いで回答と参照リンクを確認します。確認日、サービス名と利用モード、質問、会話の前提、回答、参照URLを残します。掲載された場合も、引用した説明が現在の条件と合っているかを読みます。

一度表示された結果を、すべての利用者への表示や順位として扱わないことが必要です。比較する際は、質問と会話の条件をそろえ、本文を直した日も記録します。表示されなかった場合は、取得できないのか、情報が不足しているのか、回答に選ばれなかったのかを分けて調べます。

表示・訪問・問い合わせを分けて見る

AIの回答にリンクが出た後も、その人がサイトを訪れ、相談するかは別の段階です。観測するものに合わせて確認先を選びます。

観測するもの 確認先と読み方
Google検索のAI機能でのリンク表示 Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、期間とページをそろえて確認する。GoogleのAIによる概要・AIモードが対象
Microsoftの対応するAI回答での引用 Bing Webmaster ToolsのAI Performanceで、対応対象の引用と参照ページを確認する
サイトへの訪問と問い合わせ 既存のアクセス解析と受付記録で確認する。参照元が分かる訪問、フォームへの移動、送信成功を区別する

Googleの生成AIレポートの表示は、通常の検索パフォーマンスにも含まれます。両方を足して総表示数にしません。生成AIパフォーマンスレポートの説明(新しいタブで開きます)

BingのAI Performanceは、対応するMicrosoft CopilotやBingなどの引用を確認する機能です。そこでの引用数を、サイトの訪問数やすべてのAIサービスでの露出へ読み替えないようにします。BingのAI Performanceの説明(新しいタブで開きます)

解析への同意や参照元の取得条件により、訪問をすべて同じように追えるとは限りません。問い合わせ本文や連絡先を解析ツールへ送らず、受付の成立は実際の送信処理の成功と照合します。

一つのページを直すための確認票

最初に選んだサービス・製品ページについて、次を埋めると修正の範囲が決まります。

記録する項目 記入すること
対象ページと読者の問い URLと、そのページで答える依頼・利用上の疑問
追加・修正する説明 対象、機能・支援範囲、費用条件、対象外の範囲のうち不足しているもの
確認する根拠と担当 仕様、提供部門、公開資料など、掲載内容を確かめる先
一緒に直す場所 料金ページ、関連記事、資料、構造化データなどの関連箇所
修正後の確認 本文の読み取り、関連リンク、AI回答と参照元の照合
次の見直し 変更日、観測期間、提供条件を変更した際の更新担当

検索登録から問い合わせ後の対応までを見直す場合は、企業サイトのSEO・AEOを、問い合わせと顧客管理につなげるで、サイト全体の点検順序を説明しています。URLやCMSを含む刷新は、WordPress・旧サイトの全面リニューアルで、移行時の確認と引継ぎを扱っています。

改善計画のウェブ運用・改善では、公開情報と検索状況を確かめ、ページの説明や導線を見直します。自社サイトのどこから直すかを、相談フォームからご相談いただけます。

参考になったら、いいねでお知らせください。