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実装と知見

企業サイトのSEO・AEOを、問い合わせと顧客管理につなげる

#AI活用#業務改善#データ分析
企業サイトを、検索登録、発見と閲覧、相談、顧客情報と対応履歴の四段階で点検する図

企業サイトのSEO・AEOでは、検索で見つかる状態と、相談する人が依頼内容を判断できる情報をそろえます。 問い合わせを受けた後も、顧客情報と対応履歴をつなぎ、次の仕事へ進められる形を考えます。

企業サイトを点検する順序と、問い合わせ後の業務までつなぐ設計の考え方を整理します。

誰の、どんな相談につなげたいかを決める

最初に、サイトを見た人に何を判断してほしいかを決めます。「アクセスを増やす」だけでは、どのページを直すか選びにくくなります。

例えば、問い合わせ後の対応を整理したい人なら、「顧客情報をまとめる」「担当者が次の対応を確認する」「見積りや提案の履歴へ戻る」といった仕事を想定できます。その人が検索する言葉、サービスページで確認したい範囲、相談時に伝えたいことをつなげて考えます。

経営者、現場担当者、社内のIT担当者では、知りたい内容も違います。費用と担当範囲、日々の操作、既存システムとの連携など、依頼を判断するための情報を具体的にします。

重要なページの検索登録を確認する

ページを公開したら、検索エンジンが取得し、正規のページとして扱えるかを確認します。ブラウザで見えること、検索への登録が可能なこと、実際に登録されていることは、それぞれ別の状態です。

確認すること 見る場所・判断の材料
ページが正常に取得できるか HTTP応答、表示された本文、画像、リンク
取得・登録を妨げていないか robots.txt、noindex、配信側の設定
正規のURLが一致しているか canonical、内部リンク、転送先
重要ページを発見できるか サイトマップ、ホーム・サービス一覧・関連記事からのリンク
実際に登録されているか Search ConsoleのURL検査

公開URLテストで取得できても、登録完了とは限りません。登録を依頼した後も、URL検査でクロールと登録の状態を確認します。同じURLを繰り返し送信するよりも、取得した本文や正規URL、内部リンクに問題がないかを確かめることが先です。GoogleのURL検査の説明(新しいタブで開きます)

デモや検証ページには、意図して検索対象外にしているものもあります。検索されない理由を調べる際は、公開の目的と対象を確認し、noindexを一律に外さないようにします。

サイト全体を作り直す場合は、既存の記事URLと本文を引き継ぎ、検索設定と更新方法も合わせて確認します。WordPress・旧サイトの全面リニューアルでは、移行前の安全性調査から、URLと本文の全件照合、新着情報を更新するCMS、公開後の運用までを説明しています。

検索語とページから、次に伝える内容を選ぶ

Search Consoleでは、どの検索語で、どのページが表示・クリックされているかを見ます。会社を探す検索と、課題の解決方法を調べる検索では、必要な説明が異なります。

解説記事が見つかっているなら、読者が次に判断したいことを考えます。例えば、原価の考え方を理解した人には、必要なデータの記録方法が役立つかもしれません。顧客管理を調べている人には、入力する項目、対応履歴、担当者への引継ぎを説明する資料が役立ちます。

検索語を繰り返し詰め込むのではなく、一つの問いに対して、前提、判断方法、具体例、次の確認事項を示します。関連記事を増やすときも、同じ説明を分割するのではなく、異なる判断を扱います。

少数の検索語はレポートに表示されないことがあります。表示された検索語だけを全流入と解釈せず、ページ別の値や問い合わせで聞かれる内容と合わせて考えます。

人とAIが、依頼先を判断できる情報をそろえる

AEOは、Answer Engine Optimizationの略で、回答エンジン最適化を意味します。AIなどが利用者の質問に答える際、ウェブサイトの情報を取得・理解し、回答の根拠として参照できるように整える取り組みです。

AIの回答に会社名やページへのリンクが出ても、それだけで依頼先としての評価が確定するわけではありません。会社を選ぶ人が確認する内容を、ページの本文でも説明します。

判断したいこと 掲載する情報
何を依頼できるか 対象業務、一般的な相談例、支援範囲
どう進めるか 現状確認、方法の比較、試作、検証、導入・運用
何を利用・依頼できるか サービスと製品の内容、利用条件、完了時に確認する条件
誰が担当するか 担当者、専門領域、設計・実装・運用の役割
費用をどう決めるか 参考予算、含まれる範囲、追加費用の条件
説明の根拠を確認できるか 公開資料、独立した架空デモ、公開コード、確認条件

公開デモは画面や設計を確認する見本、公開コードは実装や評価方法を確認する資料として説明します。それぞれ何を確認できるかを明記し、確認していない顧客の改善成果へ結び付けません。

会社名、住所、連絡先、提供するサービス、記事の著者は、本文と構造化データで一致させます。構造化データは、本文で説明した情報の関係を伝えるために使います。

Googleの生成AI向け最適化ガイド(新しいタブで開きます)では、通常のSEOと、独自で有用な情報を重視しています。AI向けの特別な記述を増やすことより、取得できる本文と確認可能な根拠を整えることを優先します。

問い合わせを、顧客情報と次の対応へつなぐ

問い合わせを受けた後は、どの会社・担当者から、何を相談され、誰がいつまでに対応するかを追える状態にします。受付から次の対応までを設計することも、企業サイトの改善に含まれます。

例えば、受付、担当者の確認、初回対応、見積り・提案、次回対応を分けて整理します。同じ相手とのやり取りへ戻れ、担当者が変わっても対応履歴と未完了の仕事を確認できる形にします。

入力する項目は、対応に必要なものから選びます。会社・担当者・相談内容を無理に一つの文字欄へまとめず、情報の関係、更新する人、閲覧できる人を決めます。顧客管理システムの制作見本では、独立した架空データで情報のまとめ方を確認できます。

アクセス解析には氏名、連絡先、問い合わせ本文を送らず、成果は送信処理の成功など、事業上の定義に沿って計測します。ボタンクリックと問い合わせ完了を分け、顧客との対応記録は権限を設けた業務システムで扱います。

発見・相談・対応を、別々に確認して改善する

改善を振り返るときは、次の順序で確認します。

  1. 登録。 重要ページが取得でき、正規URLとして登録されているか。
  2. 発見。 必要な人が検索する語と、表示されるページの内容が合っているか。
  3. 相談。 問い合わせ処理の成功と、支援に合う相談を確認できるか。
  4. 対応。 受付後の担当、進捗、次の作業、引継ぎを追えるか。
  5. 評価。 期間、URL変更、計測への同意、内部・テストアクセスなどの条件を確認したか。

Googleの検索パフォーマンスには生成AI機能の値も含まれるため、重複して足し合わせないようにします。AIのリンク表示、会社の推薦、問い合わせの成果も区別して記録します。Googleのレポート説明(新しいタブで開きます)

変更日と観測条件を残し、ページの説明、相談への導線、受付後の仕事を見直します。検索表示が増えたかに加えて、相談する人が必要な情報を理解し、担当者が次の仕事へ進められるかを確かめます。

継続的な点検・改善の支援内容は、ウェブ運用・改善で案内しています。問い合わせ後の情報整理やシステムの設計・開発が必要な場合は、IT化・DX支援で対象と費用を別途合意します。どこから整えるかを、ご相談いただけます。